日本体力医学会健康科学アドバイザー(終身)
岡山県健康岡山21推進委員
日本オリンピック委員会(JOC)強化スタッフ
日本健康運動指導士会本部理事
2013年「厚生労働大臣感謝状(健康運動指導関係功労者)」受賞





健康寿命の延伸は、年々高騰する日本の医療費に歯止めをかけるには
大変重要なfactorです。

健康寿命を妨げるものとして ①メタボリックシンドローム ②ロコモティブシンドローム ③認知症 の3大疾患が挙げられます。
メタボリックシンドロームに関しては、一定以上に肥った方は脂肪の細胞から「インスリンに抵抗しなさい」「動脈を堅くしなさい」「血圧を上げなさい」等の悪い化学物質が出ることが明らかにされました。肥満は大敵なのです。
また、糖尿病に代表される循環器疾患は今や国民病とまで言われるようになりました、日本人の食事の摂取量は近年1870㎉と昭和22年と変わりませんが、糖尿病は年々増加して2400万人を超えています。運動量が著しく不足しているのです。糖を燃やすのは筋肉です有酸素と筋肉の併用トレーニングがインスリンの感受性を高めるのです。
ロコモティブシンドロームに関しては、脚力だけが20歳と比べると80歳では40%も下がってしまいます。変形性関節症や脊柱管狭窄症と共に不活動による筋肉の減少(サルコペニア)が3大要因とされています、歩くだけでは脚力はなかなか増えません。やや深い関節角度を維持するスクワットのような脚力に重点を置いたトレーニングが必要なのです。
アルツハイマーに代表される認知症は、発症前10〜20年頃から脳にアミロイドβ―というたんぱく質が溜まることが原因とされています、現在効果的な薬はなく様々な研究に期待するところですが、定期的な運動により、このたんぱく質が分解排泄できることや、神経の細胞の増殖、海馬の再生などが報告されています。また運動している方の脳の容積は運動していない方や糖尿病の方の脳より大きいこともわかっています。 運動なら何でも良いという訳ではありません。ご自分のリスクや疾患を十分理解し、それぞれの能力に合わせたプログラムと習慣化が望まれます。どうぞご相談ください。